ギャンブル依存症1

今回は、ギャンブル依存症を診断するための3つのチェックシート(マニュアル)を紹介します!

ギャンブル依存症は精神疾患とされており、日本ではギャンブル依存症の9割がパチンコ依存症とも言われています。

ギャンブル依存症の厄介なところが、長期に渡っての治療が必要なことに加えて、途中でギャンブルをしてしまうと簡単に症状が再発してしまうこと。

 

本人の生活はもちろん、周りの人間も巻き込んでしまうギャンブル依存症。

もし自分がそうだったらと思うとゾッとしますよね・・・

ギャンブル依存症診断の3つのチェックシート

ギャンブル依存症を診断する際には、主にこれから紹介する3つのチェックシート(マニュアル)が使われています。

一つ目は、「DSM-5」と呼ばれるアメリカ精神医学会で作成された診断マニュアル。

もう一つは、ギャンブル依存症治療で成果を上げている、アメリカのサウスオークス財団が開発した質問表である「SOGS」。

 

そして、三つ目はギャンブル依存症当事者たちによる共同体GAが作成した「GAによる20の質問」です。

先にそれぞれのチェックシートの特徴を説明してもいいのですが、まずは実際に診断してみた方が分かりやすいと思うので、診断結果を参考にしながらそれぞれの特徴を知りましょう。

DSM-5

カードとチップ1

問1.興奮を得たいがために、掛け金の額を増やし賭博をしたいと思う。

問2.賭博をするのを中断したり、中止したりすると落ち着かなくなる。

問3.賭博をするのを制限する、減らす、または中止したりするなどの努力を繰り返し成功しなかったことがある。

問4.しばしば賭博に心を奪われている。

問5.苦痛の気分(無気力・罪悪感・不安・抑うつ)のときに、賭博をすることが多い。

問6.賭博で金をすった後、別の日にそれを取り戻しに返ってくることが多い(ギャンブルで負けた後、それを取り戻そうとしてすぐに通う)。

問7.賭博へののめり込みを隠すために嘘をつく。

問8.賭博のために、重要な人間関係、仕事、教育、または職業上の機会を危険にさらし、または失ったことがある。

問9.賭博によって引き起こされた絶望的な経済状態を免れるために、他人に金を出してくれるよう頼む。

【あなたのギャンブル依存症状態】
軽度:4~5項目に当てはまる
中等度:6~7項目に当てはまる
重度:8~9項目に当てはまる

※4つ以上の項目に当てはまっても、躁病エピソードで説明できる場合はギャンブル依存症とは診断されません。

DSM-5とは?

「DSM」は「Diagnostic and Statistical Manual of Mental Disorders」の略で、日本語に直訳すると「精神疾患の診断・統計の手引き」となります。

そして、DSMの後ろの数字はマニュアルが新しくなる度に更新されていき、現在は「DSM-5」となっているワケですね。

また、DSMというのはギャンブル依存症の診断だけではなく、精神疾患の診断でも使われるマニュアルの一つ。

 

DSM-5では9つの項目のうち4つ以上に当てはまり、なおかつ一時的に気分が高揚した時にだけギャンブルにハマるという場合でなければ、ギャンブル依存症と診断されます。

後者の補足ですが、要するにテンションが高かろうが低かろうが、常にギャンブルにハマっている場合が当てはまるということです。

対照的に、テンションが高い時だけギャンブルにハマる場合は、躁(そう)やうつが原因にあると考えられます。

SOGS

競馬場のおっちゃん1

問1.ギャンブルで負けた時、負けた分を取り返そうとして別の日にまたギャンブルをしたことがある。
(回答:a.しない b.2回に1回はする c.たいていそうする d.いつもそうする)

問2.ギャンブルで負けた時も、勝っていると嘘をついたことがある。
(回答:a.ない b.半分はそうする c.たいていそうする)

問3.ギャンブルのために何か問題が生じたことがある。
(回答:a.ない b.以前はあったが今はない c.ある)

問4.自分がしようと思った以上にギャンブルにはまったことがある。
(回答:a.ある b.ない)

問5.ギャンブルのために人から非難を受けたことがある。
(回答:a.ある b.ない)

問6.自分のギャンブル癖やその結果生じた事柄に対して、悪いなと感じたことがある。
(回答:a.ある b.ない)

問7.ギャンブルをやめようと思っても、不可能だと感じたことがある。
(回答:a.ある b.ない)

問8.ギャンブルの証拠となる券などを、家族の目に触れぬように隠したことがある。
(回答:a.ある b.ない)

問9.ギャンブルに使う金に関して、家族と口論になったことがある。
(回答:a.ある b.ない)

問10.借りた金をギャンブルに使ってしまい、返せなくなったことがある。
(回答:a.ある b.ない)

問11.ギャンブルのために、仕事や学業をさぼったことがある。
(回答:a.ある b.ない)

問12.ギャンブルに使う金はどのようにして作ったか。また、どのようにして借金をしたか。当てはまるもの全てにチェック。
(回答:a.生活費を削って b.配偶者から c.親類、知人から d.銀行から e.定期預金の解約 f.保険の解約 g.家財を打ったり質に入れて h.消費者金融から i.ヤミ金融から)

【集計方法】
・問1はcかdを選択すると1点。
・問2、3はbかcを選択すると1点。
・問4~11はaを選択すると1点。
・問12はチェック1個につき1点。

【診断結果】
問題賭博者:3~4点
ギャンブル依存症:5点以上

SOGSとは?

「SOGS」は「South Oaks Gambling Screen」の略。

それぞれの質問に点数が付けられており、3~4点なら将来的にギャンブル依存症になる危険がある「問題賭博者」、5点以上なら「ギャンブル依存症」と診断されます。

DSMは基本的に専門家に向けたチェックシートですが、SOGSは回答者に直接的に答えを求めるのが大きな違いで、借金に比重を置いた質問となっているのも特徴です。

GAによる20の質問

点棒と万札1

問1.ギャンブルのために仕事や学業がおろそかになることがありましたか?

問2.ギャンブルのために家庭が不幸になることがありましたか?

問3.ギャンブルのために評判が悪くなることがありましたか?

問4.ギャンブルをした後で自責の念を感じることがありましたか?

問5.借金を払うためのお金を工面するためや、お金に困っているときに何とかしようとしてギャンブルをすることがありましたか?

問6.ギャンブルのために意欲や能率が落ちることがありましたか?

問7.負けた後で、すぐにまたやって、負けを取り戻さなければと思うことがありましたか?

問8.勝った後で、すぐにまたやって、もっと勝ちたいという強い欲求を感じることがありましたか?

問9.一文無しになるまでギャンブルをすることがよくありましたか?

問10.ギャンブルの資金を作るために借金をすることがありましたか?

問11.ギャンブルの資金を作るために、自分や家族のものを売ることがありましたか?

問12.正常な支払いのために「ギャンブルの元手」を使うのを渋ることがありましたか?

問13.ギャンブルのために家族の幸せをかえりみないようになることがありましたか?

問14.予定していたよりも長くギャンブルをしてしまうことがありましたか?

問15.悩みやトラブルから逃げようとしてギャンブルをすることがありましたか?

問16.ギャンブルの資金を工面するために法律に触れることをしたとか、しようと考えたことがありましたか?

問17.ギャンブルのために不眠になることがありましたか?

問18.口論や失望や欲求不満のためにギャンブルをしたいという衝動にかられたことがありましたか?

問19.良いことがあると2・3時間ギャンブルをして祝おうという欲求がおきることがありましたか?

問20.ギャンブルが原因で自殺しようと考えることがありましたか?

【診断方法】
※7つ以上に当てはまる人はギャンブル依存症の可能性が極めて高いです。

引用元:GA日本インフォメーションセンター

GAによる20の質問とは?

「GA」は「ギャンブラーズ・アノニマス」の略で、その名の通りチェックシートは20個の質問で構成されています。

どの質問も「Yes/No」形式で答えるようになっており、「はい(Yes)」が7個以上あると「ギャンブル依存症」と診断されます。

また、GAによる20の質問は全て過去形で表記されているのが特徴で、これにより現時点では問題が無さそうに見えても、過去にギャンブル依存症と言える症状がなかったかを調べることができます。

あなたは大丈夫でしたか?

日本には競馬・競輪・競艇といった公営ギャンブル、そしてどの地域にもパチンコホールが沢山あります。

いつでも気軽に遊べるのがパチンコの良いところかもしれませんが、限度を超えてハマってしまうと自分だけではなく、大切な人たちも傷つけてしまうことに・・・

自分は大丈夫と思っているあなたも、一度はギャンブル依存症かどうかチェックしてみることをオススメします。