闇金一覧を調べてお金を借りようとしている方。
ちょっと待ってください。
闇金から一度でもお金を借りれば、トサンやトゴといった法外な金利で苦しむだけでなく、返済できなければ執拗な嫌がらせを受けるかもしれません。
また、急に金融業者から融資の連絡が入った、聞いたことがない金融業者が闇金かどうかを調べるために闇金一覧を探しているという方向けに、正規の業者か闇金業者化を簡単に見分ける方法を解説します。
法律を無視した異常な金利
どうしても大手消費者金融でお金を借りられない事情がある時、闇金の利用を検討するかもしれません。
しかし、冷静に正規の金融業者と闇金業者の金利を比較すれば、闇金からお金を借りようとは思わないでしょう。
まずは利息制限法で定められた上限金利を見てください。
利息制限法で定められた上限金利 | |
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元金額 | 年利 |
10万円未満 | 20% |
10万円以上100万円未満 | 18% |
100万円以上 | 15% |
例えば、10万円を年利18%の消費者金融で借りた場合、返済総額は101,479円ということになります。
つまり、借りたお金の10万円に加えて1,479円を支払うということですね。
次に、闇金でよく使われている金利を見てみましょう。
闇金で使われる主な金利 | ||
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金利一覧 | 利息 | 年利 |
トイチ | 10日で10% | 単利:365% 複利:3142% |
トニ | 10日で20% | 単利:730% 複利:77545% |
トサン | 10日で30% | 単利:1095% 複利:1441791% |
トヨン | 10日で40% | 単利:1480% 複利:21561119% |
トゴ | 10日で50% | 単利:1825% 複利:267504316% |
闇金では複利計算で利息が発生するため、10万円をトサンの闇金業者で借りた場合、返済総額は219,700円まで膨れ上がることに。
複利計算については別の記事で詳しく解説していますが、元金だけでなく利息にも利息がつくことになるため、最初に借りた10万円に加えて119,700円もの支払いをしなくてはいけません。
たった30日間で借りた金額以上の支払いをすると考えたら、決して闇金からお金を借りようとは思わないハズです。
★闇金の金利計算についての詳細解説はこちら
⇒闇金の金利と計算方法を徹底解説!ジャンプの仕組みもお伝えします
闇金一覧を調べるのは意味がない?
突然の融資の営業電話、あるいはお金に困っている時に見かけた広告を見て、その業者が闇金かどうかを調べたいから闇金一覧を参考にしたい、という方もいるでしょう。
最初に結論を言うと、闇金一覧を調べてもあまり意味がありません。
なぜなら、闇金業者は電話番号や社名が頻繁に変えるから。
調べようと思った業者の情報がまだどこにも出回っていない可能性もありますし、似たような業者の名前を一件一件調べたらキリがありません。
そのため、闇金の使う手口や正規の金融業者かどうかの見分け方を覚えておいた方が、手っ取り早く闇金かどうかを判断することができます。
ダイレクトメールや営業電話
まず、正規の金融業者であれば、ダイレクトメールや営業電話で融資の話をしてくることはまずありません。
もし何の前触れもなくそういったメールや電話がかかってきたら、その業者は闇金と思っていいでしょう。
甘い貸付け条件
「ブラックでもOK」とか「確実に融資します」といった謳い文句や、異常なほどの低金利で広告を出している業者は闇金の可能性が高いです。
闇金業者は甘い貸付け条件をエサにしてお金に困っている人を呼び、実際にはトサンやトゴといった高金利で契約をさせたり、高額なキャンセル料を請求してお金を巻き上げようとします。
電話番号が携帯番号
法律では、金融業者は広告やホームページに固定電話かフリーコールのみを載せていいことになっているので、携帯番号が記載されている場合は100%闇金です。
簡単に闇金かどうかを調べる方法
一番簡単に闇金業者か正規の業者化を見分ける方法は、貸金業登録番号をチェックすることです。
大手消費者金融のホームページの下の方を見ると、必ず「長崎県知事(12)第00265号」といった登録番号が記載されています。
(※登録番号の例はプロミスです)
しかし、闇金は基本的に無登録営業をしていることから登録番号がありません。
このことから、ホームページに登録番号が記載されていない時点で、その業者は闇金業者ということになります。
ただ、登録番号を詐称している可能性もあるので、聞き慣れない業者の場合は金融庁のサイトで貸金業者として登録されているかどうかを検索しましょう。
★金融庁の登録貸金業者情報検索入力ページはこちら
⇒検索入力ページ|金融庁
登録番号を検索してヒットしなかったり、登録番号とその他の情報が一致しなければ闇金ということになりますね。
厄介なパターンが闇金業者が登録番号を取っているケースですが、この場合は登録番号のカッコ内の数字に注目してください。
カッコ内の数字は営業年数を表しており、数字が小さければ小さいほど営業年数が短く、(1)の場合は闇金業者の可能性が高いと言われています。
それと、金融庁の登録貸金業者情報検索入力ページでは電話番号から登録業者を検索することもできるので、金融業者のホームページ・広告に固定電話が記載されている場合も、あわせて確認してみるといいでしょう。