闇金からお金を借りるリスクについて解説します。
闇金はブラックでもお金を借りることができるため、大手消費者金融や銀行からお金を借りられない方が最後の手段として利用することが多いです。
少額なら大丈夫、すぐに返せば問題ないだろうと考えている方もいるようですが、お金を借りた後には100%に近い確率で何らかのトラブルに巻き込まれてしまいますよ。
目次
闇金から借りるまでの流れ
そもそも、どうやって闇金からお金を借りるか知らない方もいると思うので、そこから順番に説明していきますね。
まず、自己破産や個人再生をした方であれば名前や住所が官報に載るので、その情報を基にして闇金業者から直接融資の連絡が入ります。
お金を借りたい側が闇金と連絡を取りたい場合には、電話ボックスや電柱に貼られている金融業者のポスターに書かれた電話番号に連絡を入れます。
ちなみに、現在の法律では金融業者の広告には固定電話の番号を掲載することが義務付けられているため、携帯電話の番号が掲載されているポスターは100%闇金業者です。
携帯電話は090から始まることが多いので、このような闇金業者は090金融と呼ばれています。
借り入れの審査
闇金の借り入れの審査は、自宅の住所と本人の電話番号、会社の住所と電話番号、家族構成を聞かれたり、会社の在籍確認といった簡単なものです。
今は事務所を構えている業者は少ないので、審査は申込みの電話をした時にすることが多いです。
また、この時には免許証や保険証、パスポートといった身分が確認できるものを写真を撮って送れと要求されます。
そして審査が終わると、指定した口座にお金が振り込まれるといった流れ。
直接会ってお金を借りる対面型の闇金の審査も同じ流れですが、取り立てから逃げられないよう身分証明書を取り上げられる可能性があります。
それと、対面型の場合は借用書を書かされることが多く、借入金額や金利、返済期限が空白になっているのが特徴です。
なぜ重要な部分が空白になっているのかは、闇金業者側が後から都合のいいよう記入することができるからですね。
お金を借りれない場合もある
ブラックでもお金を借りられるということから、闇金業者はどんな人にもお金を貸しているイメージがあるかもしれません。
しかし、中にはお金を借りることができない人もいるんです。
例えば、無職で収入が全くないという場合。
お金を回収する見込みがないと判断すれば、闇金業者もわざわざお金を貸したりはしません。
闇金の融資額
闇金業者がいきなり大金を貸してくれることは稀で、初めて闇金からお金を借りる場合には、3~5万円ほどしかお金を貸してくれないことがほとんどです。
理由は簡単で、いきなり大金を貸してしまうと、相手から逃げられてしまった時の損害が大きいからですね。
そもそも、闇金を利用する時点で闇金側も利用者が大金を返済できるとは思っていませんし、どうしてもお金を借りたい人には少額の融資を何度も繰り返す戦略を取ります。
借りた後のリスク
さて、ここからが本題です。
闇金からお金を借りた場合、5つのリスクが発生することになります。
法律を無視した金利
現在、日本の法律で認められている金利の上限は年利20%。
しかし、闇金は法律を無視した違法な業者なので、金利の上限が比べ物にならないくらい高くなっています。
あなたもトイチという言葉を聞いたことがあると思いますが、トイチとは10日で1割、つまり10日の金利は10%ということです。
これを1ヵ月(30日)で見ると30%、1年(365日)で見ると365%もの金利ということに・・・
(※預けた元本のみに金利がつく単利の場合です)
トイチの他にもトニ、トサン、トヨン、トゴという用語があり、トニなら年利730%、トサンなら年利1095%、トヨンなら年利1460%、トゴなら年利1825%といったように、常識では考えられない金利になっています。
完済させてもらえない
闇金にお金を借りると、難癖をつけられて一向に完済させてもらえない可能性があります。
よくあるのが、借りたお金を返済しようと思って電話を掛けても全く電話が繋がらないパターンで、返済日が過ぎてやっと闇金業者から連絡が入ったと思えば、高額な利息の支払いを強要してきます。
もちろんこれは闇金業者の作戦なので、当日に連絡が繋がらなかったという言い訳は通用しません。
対面型の闇金業者の場合も同じで、借金を完済しようと事務所を訪れも担当者がいないとか、完済は5日前までに事前に連絡を入れろといった理由で断られます。
そして、闇金業者は利息の支払いで精一杯と状態になったタイミングで、今回は利息分の支払いだけでいいからと提案してくるんです。
その結果、いつまで経っても利息の支払いに追われ、闇金業者との関係を切れなくなってしまいます。
押し貸しされる可能性あり
中には、「押し貸し」という手口を使う闇金業者もいます。
押し貸しというのは闇金が勝手に銀行口座にお金を振り込み、そのお金と利息分を支払えと強要してくることです。
これを避けようと思ったら、闇金業者に把握されている銀行口座を解約するしかありません。
執拗な営業電話
仮に完済が終わったとしても、「前よりも条件を良くするからまたお金を借りないか?」といったような営業電話がしつこく掛かってきます。
悪質な闇金業者の場合は、融資の話を無視し続けると急に態度が変わり、まだ金利の返済が残っていると怒鳴り散らします。
借用書は闇金業者側の都合のいいように記入することができますし、電話のみのやり取りであれば借り入れに関する書類はありません。
契約が曖昧なことを利用して高圧的な態度で支払いを迫り、闇金業者の指示に従わざるをえないような状況に持ち込もうとするんです。
悪質な取り立てと嫌がらせ
はじめてお金を借りる時は驚くほど丁寧な対応をする闇金業者ですが、いざ取り立てがはじまるとその行為は悪質そのもの。
携帯や自宅の電話が1日中鳴り止まなかったり、自宅や車に落書きをされたり大量の生ゴミを置かれる、救急車や消防車を呼ばれるといった嫌がらせを受けることになります。
また、家族や職場に迷惑電話を掛けたり借金の立て替えを要求することも・・・
最初にお金を借りる時の審査で自分の個人情報、家族や職場の電話番号が把握されてしまっていますし、非常に悪質な闇金業者であれば子供の学校にも連絡を入れることがあるんです。
こういったリスクがある以上、たとえ少額だとしても闇金からお金を借りるのはやめましょう。