ギャンブル依存症1

ギャンブル依存症になると、ギャンブルにしか反応しない脳に変化すると言われています。

未だにギャンブル依存症は性格の問題で片付けられてしまうことが多いのが現状ですが、ギャンブルを続けることで脳が変化してしまっているので、本人の意思だけでどうにかできる問題ではないんです。

それは脳に障害が起こっているとも言えますが、最近になって脳機能の一部が健常者よりも低下しているという事実も発覚しました!

ギャンブル依存症に関わる脳内物質

ギャンブル依存症には、脳の神経伝達物質であるドーパミンが関わっています。

ドーパミンはギャンブル依存者だけでなく、誰の頭の中にでもある脳内物質で、脳神経と神経の情報をやり取りする働きがあります。

ドーパミンは脳内麻薬とも言われていますが、簡単に機能を説明すると、自分にとってメリットがあることが分かると反応し、どうしたらメリットを得られることができるかを学習していく物質です。

 

日常生活に置き換えて考えてみましょう。

働いているのは給料を貰えるからですし、さらに給料を上げてもらうにはどうしたらいいか、もっと効率よく仕事をするにはどうしたらいいかと、社会に出て働いているなら誰しもが考えますよね?

また、好きな人ができた時にはどうやったら相手に好きになってもらえるか、それを考えて必死に行動に移すでしょう。

こういった状況で、ドーパミンが活動しています。

 

ギャンブルに置き換えてみると、ギャンブルをしたいと思ってギャンブル場に行った時や、自分の予想が当たりそうな瞬間、ギャンブルで勝った時にドーパミンが活動します。

はじめのうちは通常の仕事や恋愛の時のように通常の分量でドーパミンが放出されるのですが、ギャンブル依存症になるとドーパミンが過剰に分泌されるような状態になってしまうんです。

ドーパミンには2つの報酬回路あり

悩む男性1

脳内物質のであるドーパミンには、衝動的な報酬回路と思慮的な報酬回路の2つがあると言われています。

2つの報酬回路をもう少し簡単な言葉に言い換えると、衝撃的な報酬回路は直感や本能的な報酬回路思慮的な報酬回路は思考や論理的な報酬回路といったところでしょうか。

そして、ギャンブル依存症になってドーパミンが過剰分泌されると思慮的な報酬回路よりも衝動的な報酬回路が優先され、冷静な判断ができなくなってしまうんです。

 

また、ギャンブル依存症になるとノルアドレナリンという注意力や判断力を高める脳内物質の分泌量が少なくなるとも言われています。

つまり、ドーパミンの分泌量が増えてノルアドレナリンの分泌量が減ることで、冷静な判断力が無くなり借金をしてまでギャンブルにのめり込んでしまうということですね。

★ギャンブルとドーパミンに関しての詳細解説はこちら
ギャンブル依存症とドーパミンの密接な関係を分かりやすく解説!

脳障害が起きているような状態に

カードとチップ1

普通の人は映画を観たり音楽を聞くことで脳の活動が活発化しますが、ギャンブル依存症の人は普通の人よりも脳の反応が鈍感になってしまいます。

しかし、ギャンブルに対する刺激にだけは異常に反応するので、結果としてギャンブル依存症になるとギャンブル以外のことに興味を持てなくなるんです。

よく「ギャンブルをやめたいなら他の趣味を見つけろ」と聞きますが、ギャンブル依存者は他のことに興味がない脳に変わってしまっているので、ギャンブルをしなくなった後の生活を想像すると、すごく退屈そうだと思ってしまいます。

 

もちろん、ギャンブルと距離を置くことができれば脳障害が起きているような状態は少しずつ回復はしていくのですが、一度バランスが崩れてしまうと中々回復が難しいのも事実です。

仮に一旦ギャンブルをやめることができても、軽い気持ちでギャンブルをするとすぐに同じ状態に戻ってしまう危険をはらんでいます。

これがギャンブル依存症は再発率が高く、完治させるのは難しいと言われている大きな理由なんです。

脳機能の一部が低下していることが判明

ベットするグラサン男1

最近の研究で、ギャンブル依存者は脳機能の一部が低下しているということが分かりました。

低下しているのは【前頭前野】という、【前頭葉】の一部。

前頭前野は状況を正しく理解して目的を達成するために的確な選択をする場所なのですが、ギャンブル依存者は健常者に比べると平均56%も弱かったそうです。

 

専門的な言葉を出すと一気に話が難しくなるので、分かりやすいよう簡単にまとめますね。

脳機能の一部が低下している結果、ギャンブル依存者はハイリスク・ハイリターンな選択をしてしまう傾向があると、最近の研究結果から分かりました。

無理をしなくてもいい時に、ハイリスクな選択をしてしまうとのことですが、スポーツに例えるならボクシングの1R目開始早々にいきなり全力ダッシュから右ストレートを繰り出す。

陣取りゲームであれば、拠点の防衛を全く考えずに最初から全軍で攻撃に回るようなものです。

 

これをギャンブルに置き換えると、健常者であればギャンブルで負けたら次の給料日まで節約しよう、仕事をしてお金を貯めようと思うのに対して、ギャンブル依存者はギャンブルで一発当ててお金を稼ごうと考えてしまいます。

そして、こういった傾向がエスカレートしてしまった結果、使ってはいけないお金や借金をしてまでギャンブルをしてしまい、お金を返さないといけないからギャンブルで大きく当てて取り返そうと思い、さらに借金を増やしてしまうワケですね。