ここでは、パチンコ依存症の診断方法を紹介します。
「パチンコ依存症という言葉は知っていても、依存症と愛好家の違いがよく分からない・・・」
こういった疑問を感じている方は非常に多いと思います。
しかし、今回紹介する診断方法を使えば、たったの1~2分で依存症か愛好家かの線引きをすることができますよ。
パチンコ依存症の診断方法
それでは、早速パチンコ依存症の診断をしていきましょう。
パチンコ依存症かどうかを診断したい本人が、これから挙げる20個の質問に答えていってください。
しっかりと診断をしたいのであれば、あまり深く考え過ぎず、直感的にサクサクと回答していくようにしましょうね。
問1.パチンコのことを考えて仕事、学業が手につかなくなることがある。
問2.パチンコをすることで家族を悲しませたことがある。
問3.パチンコをすることで評判が悪くなった。
問4.パチンコをしたことを後悔し、自分を責めたことがある。
問5.借金を返済するためなどのお金に困っている時に、パチンコをしてお金を稼ごうと思ったことがある。
問6.パチンコ以外のことで興奮しないし、モチベーションが上がらない。
問7.パチンコで負けた分はパチンコで取り戻そうと思って、パチンコをやったことがある。
問8.パチンコで勝っても満足できず、もっと大勝ちしたいと思う。
問9.一文無しになるまでパチンコをしたことがある。
問10.パチンコの軍資金を作るために借金をしたことがある。
問11.パチンコの軍資金を作るために家の物を売ったことがある。
問12.生活費の支払いをするために、パチンコの元手を使うのを渋ったことがある。
問13.パチンコをするために家族をないがしろにしたことがある。
問14.少しパチンコをするだけのつもりが、思いのほか長時間パチンコをしてしまうことがある。
問15.ストレス発散や現実逃避したくてパチンコをすることがある。
問16.パチンコの軍資金を作るために犯罪行為をした、あるいはしようと考えたことがある。
問17.パチンコのことを考えて眠れなくなることがある。
問18.ケンカをしたりショックを受けたり欲求不満を感じた時に、パチンコをしたいという衝動にかられたことがある。
問19.何か良いことがあった時には気分が上がって、パチンコをしたくてたまらなくなる。
問20.パチンコが原因で自殺しようと考えたことがある。
診断結果について
さて、全ての質問への回答は終わりましたでしょうか?
この20個の質問のうち、7個以上「はい」と答えた場合はパチンコ依存症の可能性が高いです。
この診断はあくまでパチンコ依存症の傾向を診断するものなので、もしパチンコ依存症の可能性が高いという診断結果が出たら、すぐにパチンコ(ギャンブル)依存症専門の医療機関や、ギャンブル依存症の自助グループ(GA)に参加することをオススメします。
★ギャンブル依存症専門の医療機関一覧
⇒ギャンブル依存症の治療ができる病院【全国版】
パチンコ依存症は否認の病
パチンコ(ギャンブル)依存症は否認の病とも言われており、当事者自身は依存症だという自覚がないことが圧倒的に多いです。
「自分はパチンコをやめようと思えばいつでもやめられる」
「今までの負け額をパチンコで取り返すことができたら、きっぱりとパチンコをやめる」
このような考え方は、パチンコ依存症当事者の代表的な考え方です。
ここからは3人のパチンコ依存者の声を紹介しますが、依存症診断でチェックした項目が6個以下だとしても、依存者の考え方のどこかに共感できるようであれば黄信号です。
(※もちろん、依存者診断でチェックした項目が7個以上で、考え方に共感できるようであれば赤信号ですよ)
体験談1(30代・男性)
現在無職の32歳です。
パチンコ依存症で悩んでいます。
22歳の頃、友人にパチンコに誘われたことがキッカケでパチンコを始めました。
最初は一瞬で1万円が無くなり、「こんなことにお金を使うのはもったいない」と思っていたんです。
でも、別の日に暇潰しに入ったパチンコ屋で大勝ちして、それから完全にパチンコの虜になってしまいました。
はじめのうちは1ヶ月に1回行っていたのが、1週間に1回、気づけば仕事帰りに毎日行くように・・・
パチンコをする回数が増えるのに比例して、軍資金もどんどん増えていきました。
そして、ついに借金をしてまでパチンコをするようになり、あっという間に借り入れの限度額までいってしまったんです。
毎回毎回負けて帰る時、もう2度とパチンコはしないと思うのですが、次の日にはパチンコ屋に行かずにはいられません。
去年に債務整理をして借金は無くなったのですが、過払い金が戻ってくることがわかりました。
この時、職場の人間関係にストレスを感じていたこともあって、仕事を辞めることにしたんです。
だけど、退職金などのまとまったお金を手にした途端パチンコ生活になってしまい、結果はもちろん大損。
手にしたお金の全てをパチンコに使ってしまいました。
現在、自宅で親におんぶでだっこで生活しています。
もう働かなくてはならない状態だし、求人情報などを見ていますが、正直働きたくなくて全く行動に移せません。
32歳なので先を考えた行動をしなければと思いはするものの怠けてしまい、パチンコを打って現実逃避してしまいます。
頭ではパチンコをしても絶対に勝てない、借金してはいけないと分かっていても行ってしまうんです。
最近はパチンコをしていても楽しくありません。
勝っても負けても虚しい気持ちになります。
でも、なぜか行かなくてはという強迫観念からパチンコ屋に行ってしまいます。
よくパチンコをやめるためには他に趣味を見つけろと言いますが、自分は何か頭の中の大事な感情が欠落しているようで、他に夢中になれる事がどうしても見つかりません。
昨日はパチンコをしなければという苦しみから、久しぶりに自殺願望が芽生えました。
体験談2(20代・男性)
3年以上パチンコにのめり込む生活を続けています。
月々振り込まれる奨学金やバイト代の全てを使ってしまい、友達からも10万円ほどお金を借りています。
最初のうちは「後で返せばいいや」と楽観視していたのですが、お金を借り続けていたら返せなくなってしまいました・・・
それだけでなく、親からの仕送りや、就職後に結婚予定で同棲している彼女が生活費として入れてくれているお金もパチンコにつぎ込んでおり、本当に情けなくて申し訳ない気持ちでいっぱいです。
パチンコを始めたキッカケは先輩からの誘いで、その後対人関係が原因で精神科からうつ病の診断を受け、現実から少しでも目をそむけたいがためにパチンコに逃げました。
常にパチンコをやめようという気持ちはあるのですが、銀行の口座にお金が振り込まれるとまるで人が変わったようにパチンコに行ってしまいます。
大勝ちしても暇さえあればパチンコ屋に行き、結果的に有り金全てを失うまで続けてしまうんです。
もう完全にパチンコ依存症ですよね。
先日、パチンコ依存の相談を受けられる機会があり、これまでの経緯を話しました。
すると、パチンコという趣味で精神的なバランスが保たれている可能性があるため、必ずしもパチンコをやめることがプラスにならないかもと言われました。
そうは言っても、このままパチンコをやり続けていたら、一生を棒に振ってしまいそうで不安で仕方ありません。
体験談3(30代・男性)
今日パチンコに行って大負けしました。
金額的には35,000円くらいです。
何日か前にも行ったのですが、その時に少し儲かったのをいいことにして、今日も行ったら見事に負け。
今月のクレジットカードの支払いのため、置いておかないといけなかったお金にまで手を出してしまいました。
結局、負けてしまったことが理由で支払いをリボ払いに変更。
これで今後何ヶ月かは、手数料を含めてコツコツ支払っていかないといけないことになりました。
これまで負けた額は50万円は超えていますが、時間があるとパチンコ屋に行って2~3万円使ってしまいます。
また、職場の同期から数万円借りてパチンコしていた時期もあります。
20歳頃から始めたパチンコやスロットにのめり込み、ギャンブル依存症と診断されたこともありました。
最近は仕事を辞めて無職になり、生活費を稼ぐためにバイトを始めましたが、たった3日でバイトを辞めてまた無職に逆戻り。
数万円負ける度にパチンコをしないと決心しますが、寝て目が覚めた時の最初の思考は「よし、パチンコに行くぞ」か、「もう消えて無くなってしまいたい」のどちらかです。
また負けて後悔するのは分かっているのに、どうしても同じことを繰り返してしまいます。
時間がある、孤独感・・・そんなことが自分をパチンコ屋に向かって足を進めさせるんです。