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ギャンブル依存症でも債務整理はできるのか?

こんな質問をよく耳にしますが、あなたはどう思いますか?

先に結論から言ってしまえば、ギャンブルでの借金でも債務整理をすることはできます。

 

ただ、ギャンブル依存症が債務整理することができるのかと聞かれれば、また意味合いが変わってきます。

このことを踏まえながら、まずは4種類の債務整理について知っておきましょう。

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4種類の債務整理

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一言で債務整理と言っても、全く馴染みのない方にとってはピンと来ないかもしれません。

債務整理には「任意整理」、「特定調停」、「個人再生」、「自己破産」といった4種類の手続きがあります。

おそらく一般的によく知られているのは、自己破産という手続きではないでしょうか?

それと同時に、ギャンブルで借金を作った場合は自己破産できない、というイメージが広く浸透しているように思えます。

 

確かにギャンブルなどの浪費が原因の場合は免責が下りないケースもありますが、裁判所の判断によっては免責が下り、自己破産できるケースもあります。

自己破産できるかどうかは、債務整理に精通している弁護士や司法書士、法律事務所に相談してみるのが最も確実です。

ここからは、4種類の債務整理の特徴を個別に見ていきましょう。

任意整理

任意整理とは、業者と和解交渉を行って借金の元金だけを毎月返済できる額に設定し、返済していく手続きです。

交渉後は利息の支払いが免除されるので、借金の支払いが非常に楽になります。

個人でも任意整理できないことはないのですが、いい結果を得られることが少ないため、ほとんどの場合は弁護士などの専門家を通して手続きしています。

 

また、任意整理は後述する特定調停とは違って、弁護士に依頼すればすぐに取り立てが止まるのも特徴です。

任意整理は債務整理の中では少額な部類なので、借金の総額が200万円を超えてくると検討する方が増えてきます。

 

そして、借金の原因がギャンブルであっても問題はないのですが、信用情報にはキズが残ります。

具体的には、新規の借入が一切できなくなり、クレジットカードを作ったりローン払いもできません。

期間としては、借金を完済してから5年以上が一つの目安になってきます。

特定調停

札束1

特定調停は個人or専門家が交渉する任意整理とは違い、簡易裁判所の調停委員が業者と交渉してくれる手続きです。

そのほかの大きな違いといえば、先述した取り立てが止まる時期と債務名義。

特定調停の場合は裁判所に申立てするまで取り立ては止まらないので、それ相応の期間が掛かります。

なお、手続き後は利息が免除された上で借金を返済していく点は、任意整理と変わりません。

 

また、任意整理にせよ特定調停にせよ、利息制限法に則って利息が再計算されるので、場合によっては過払い金が返ってくることもあります。

利率に関しては、10万円未満なら20%、10万円以上100万円未満は18%、100万円以上は15%となっています。

個人再生

個人再生とは、地方裁判所に申立てて、持ち家や車といった財産を処分せずに個人の立て直しを図る手続きとなります。

利息が免除された状態で借金を返済するのは任意整理や特定調停と変わりませんが、借金を大幅に減額できるのが大きな違いです。

個人再生の返済額は、借金額の1/5、または100万円の多い方まで減額とよく説明されますが、実際には借金額に応じて基準が定められています。

債務額 返済額
100万円未満 債務の全額
100~500万円未満 100万円以上
500~1500万円未満 債務総額の2割以上
1500~3000万円未満 300万円以上
3000~5000万円以下 債務総額の1割以上
5000万円以上 個人再生不可

基本的には上記の表に基いて返済額が決まりますが、「清算価値保障の原則」に則って、持っている財産によっては返済額が増えることもあります。

例えば、上記の表では300万円の支払いとなっていても、車の査定が500万円だった場合は、500万円を基準に返済額が決まります。

要するに、持っている財産の価値が返済額を上回っていればそちらが基準となる、ということですね。

 

それと、個人再生は36ヶ月で完済しなければならないことになっていますが、子供が進学するなどの裁判所を納得させることのできる特別な事情があれば、最大60ヶ月まで延長することができます。

また、個人再生も任意整理・特定調停と同じく借金の理由は問われません。

債務額が膨れ上がりすぎている場合は、元本を大きく減らせる個人再生を検討・・・といった流れになりますね。

自己破産

自己破産は、高価な財産を全て借金の返済に充てることで、借金を0円にしてもらう手続きです。

他の債務整理とは違って一定の収入がなくてもいいのが大きな特徴ですが、冒頭で書いた通り、ギャンブルなどの浪費が原因の借金の場合は免責が下りない場合があります。

財産を手放して膨大な借金が無くなるなら自己破産を選ぶ・・・という声も聞こえそうですが、借金を返済しなくてもいいというのは結果的に金銭のやり取りが疎かになってしまい、結局また借入をしてしまうという危険性も孕んでいます。

また、自己破産すると警備員などの一部の職に就けなくなるといったデメリットもあります。

ギャンブル依存症という根本的問題

悲しむ彼女を見る彼氏1

ここまで債務整理についてを説明してきましたが、根本的な問題はギャンブル依存症が原因で借金をしているという事実です。

生活費をつぎ込むだけでなく、借金をしてまでギャンブルをしてしまうというのは、かなり重度なギャンブル依存症と言わざるを得ません。

ギャンブルの魔力に打ち勝つのは簡単ではありませんし、さらに日本には外に出かければたくさんのパチンコ店があります。

債務整理すれば借入はできないことになっていますが、ギャンブル依存症の人は嘘を付いてでもギャンブルしますし、仮に借金を完済することができたとしても、数年後にまた同じことを繰り返してしまうケースが多いです。

 

また、闇金に手を出してしまう恐れもあり、その場合は身内や友人を保証人に仕立てて、悪質な取り立てが止まらないなんてことも・・・

今の時点の借金問題を解決するのはもちろん大事ですが、ギャンブル依存症という本当の問題を一緒に解決していく必要があります。

素人目線の判断は危険!

悩む女性1

もし自分がギャンブル依存症だとしたら、一番シンプルな解決方法は、ギャンブル以上に夢中になれるものを探すことですが、ギャンブル中心の生活をしている以上、よっぽど強い意志がない限りは中々難しいでしょう。

また、自分の身内がギャンブル依存症だった場合、素人目線の判断で依存者に対応するのは危険です。

例えば、ギャンブル依存者に一切お金を持たせないという方法が考えられますが、いきなりギャンブルをやめるのは余計に症状が悪化したり身体を壊す可能性もあります。

闇金からお金を借りていたなんてことになれば、本当に取り返しのつかないことになりますしね。

 

ギャンブルに使う上限金額を決めたり、低貸のパチンコ・スロットだけを遊んでもらい、徐々に行く回数を減らすといった方法も考えられますが、結局ギャンブルから離れられずに症状が一向に回復しない可能性もあります。

こういった可能性を孕んでいる以上、専門機関での治療を受けたり、GAなどの自助グループに通うことを強くオススメします。

ギャンブル依存症は、本人が本当に治したいという強い意志を持つことを大前提とした上で、きちんと医師の診察を受け、医師と相談しながら家族も一緒に立ち向かわなければ良くなりません。

3~5年以上の歳月をかけて徐々に回復に向かうことを信じて、家族全員が一丸となってギャンブル依存症と戦っていくことを覚悟しましょう。